白内障の手術を受ける前には、手術が問題なく行えるかを調べ、目に合う眼内レンズを選ぶために、様々な検査を行います。眼内レンズはある程度ピントが固定されるので、手術前によく相談して、患者さんのライフスタイルに合った度数を選びます。
※水晶体の濁りが進行している場合は、網膜の電気的検査、超音波検査なども行います。
患者さんの全身状態や手術後の通院に問題がなければ日帰り手術も可能です。
日帰り手術はいくつかの条件があります。
日帰り手術を受ける患者さんは、
などが条件となります(病院によって条件は異なります)。
現在、白内障の手術は主に、濁った水晶体を超音波で砕いて取り出し(超音波水晶体乳化吸引術)、人工のレンズ(眼内レンズ)を入れるという方法で行われています。白内障が進行して核が固くなっている場合は、水晶体の核を丸ごと取り出すこともあります(水晶体嚢外摘出術)。
手術は局所麻酔で行います。手術時間は目の状態により異なります。
目の手術というと怖いイメージがありますが、白内障の手術は進歩し、材質のよい眼内レンズも開発されているので安心して手術を受けてください。
レンズは直径6mm程で、後嚢に固定するためにループがついています。眼内レンズをいったん挿入すれば、取り替える必要はありません。
白内障手術後、数ヵ月~数年して、また「まぶしくなる」、「目がかすむ」ことがあります。
これは、「後発白内障」といわれるもので、手術の際に残しておいた水晶体の後面の膜(後嚢)が濁ってくるために起こります。
後発白内障は、レーザーを使って簡単に濁りを取ることができます。視力はすぐに回復し、入院の必要もありません。